スイミングで子どもが進級できないときは?原因の考え方と親ができること

子どもがスイミングに通っているものの、なかなか進級できないと、「練習が足りないのかな」「このまま続けていて大丈夫?」と心配になることもあるでしょう。周りの子が先の級へ進んでいくと、つい焦ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、進級できない原因は練習量だけとは限りません。特定の動作でつまずいていたり、集団レッスンのペースが合っていなかったりと、子どもによって理由はさまざまです。

この記事では、スイミングで子どもが進級できないときに考えられる原因や、親ができること、練習環境を見直すポイントについて解説します。

スイミングで子どもが進級できない主な原因

スイミングでなかなか進級できないと、練習不足や運動が苦手だからではないかと考えてしまうことがあります。しかし、実際にはそれだけが原因とは限りません。まずは、子どもがどこでつまずいているのかを整理してみましょう。

特定の動作でつまずいている

水泳では、級が上がるにつれて求められる動作も増えていきます。そのため、全体としては泳げていても、特定の動きだけがうまくできずに進級できないことがあります。

たとえば、けのびの姿勢が安定しない、バタ足でうまく前に進めない、クロールの息継ぎでフォームが崩れるなど、つまずくポイントは子どもによって異なります。

苦手な部分が一つに絞られている場合は、練習量を増やすよりも、どの動作で止まっているのかを確認することが大切です。

水への苦手意識が残っている

水に顔をつけることや、目を開けること、息を止めることなどに不安があると、動作そのものを理解していても思うように体を動かせないことがあります。

特に、過去に水を飲んで苦しい思いをした経験があったり、足のつかない場所を怖いと感じていたりすると、水への苦手意識が残ることもあります。

このような場合は、無理に進級を急ぐよりも、水の中で安心して動ける感覚を少しずつ身につけることが大切です。

集団レッスンのペースが合っていない

スイミングスクールでは、複数の子どもが一緒に練習することが一般的です。集団レッスンには、友達と楽しく通いやすいというメリットがある一方、一人ひとりにかけられる指導時間には限りがあります。

一度説明を聞いただけでは動きを理解しにくい子や、何度か見本を見ながら練習したほうが覚えやすい子にとっては、レッスンの進むペースが合わないこともあります。

進級できない状態が続く場合は、子どもの理解度や練習ペースに対して、今の指導方法が合っているか確認してみるのも一つです。

進級基準の一部だけクリアできていない

進級テストでは、一つの泳法だけでなく、姿勢や呼吸、キック、一定の距離を泳げるかなど、複数の項目が確認される場合があります。

そのため、「泳げているように見えるのに進級できない」というケースでも、実際には進級基準の一部がまだ満たせていないことがあります。

保護者から見ただけでは判断しにくいため、進級できなかったときは、どの項目が基準に届いていないのかをコーチに確認してみるとよいでしょう。原因が具体的になれば、今後どこを意識して練習すればよいかも分かりやすくなります。

子どもが進級できないときに親ができること

なかなか進級できないと、もっと練習させたほうがよいのではと焦ることもあるでしょう。しかし、まずは練習量を増やすより、子どもがどこで困っているのか、どのように感じているのかを確認することが大切です。

できていない点をコーチに確認する

進級できなかった理由が分からないままだと、家庭でも何を意識すればよいのか判断しにくくなります。まずはコーチに、どの部分が進級基準に届いていないのかを具体的に確認してみましょう。

「バタ足の姿勢」「息継ぎのタイミング」など、つまずいている点が分かれば、子ども自身も次に何を意識すればよいのか理解しやすくなります。

また、レッスン中の様子について聞いておくと、技術面だけでなく、緊張している、説明を聞き取りにくそうにしているなど、家庭からは見えにくい部分に気づけることもあります。

他の子と比べずにできたことを認める

同じ時期にスイミングを始めた子が先に進級すると、保護者も気になってしまうものです。しかし、上達するペースや苦手な動作は一人ひとり異なります。

「○○ちゃんはもう次の級だよ」と周りと比べるよりも、「前より長く泳げたね」「顔をつけられるようになったね」と、できるようになったことに目を向けるほうが、子どもの自信につながりやすくなります。

進級だけを成果の基準にせず、小さな変化も認めてあげることが大切です。

家庭では無理に泳ぎ方を教えすぎない

子どもの上達を助けたいと思い、家庭でも泳ぎ方を細かく教えたくなることがあります。ただし、コーチから教わっている方法と家庭での教え方が異なると、子どもが混乱してしまうこともあります。

また、保護者が泳げる場合でも、泳げることと子どもへ分かりやすく教えることは別です。

家庭では技術を細かく修正するよりも、コーチから家庭でできる練習を教えてもらい、その範囲で取り組むとよいでしょう。水に慣れる段階であれば、お風呂で顔をつけるなど、無理のない方法から始めることもできます。

子どもが水泳を嫌がっていないか確認する

進級できない状態が続くと、子ども自身も「また合格できないかもしれない」とプレッシャーを感じることがあります。

スイミングの日になると嫌がる、以前より水泳の話をしなくなる、進級テストの前に不安そうにするといった変化がないか確認してみましょう。

ただし、「辞めたい?」とすぐに結論を求めるのではなく、「最近スイミングどう?」「難しいところある?」など、話しやすい聞き方をすることが大切です。

子どもの気持ちを確認しながら、無理なく続けられる練習方法や環境を考えていきましょう。

なかなか進級できないときに見直したい練習環境

進級できない状態が続くと、つい本人の努力不足に目が向きがちです。しかし、練習方法や指導環境が子どもに合っているかを見直すことで、つまずきの原因が見えてくることもあります。

今のスイミング教室が子どもに合っているか確認する

スイミング教室によって、クラスの人数や進級基準、指導の進め方は異なります。そのため、評判のよい教室でも、すべての子どもに同じように合うとは限りません。

たとえば、人数が多いクラスでは周囲の子と一緒に楽しく練習しやすい一方で、一人ひとりにかけられる指導時間が限られることがあります。反対に、少人数のクラスでは細かく見てもらいやすいものの、子どもによっては緊張してしまうこともあるでしょう。

進級できないことだけで判断せず、子どもが説明を理解できているか、レッスンを楽しめているか、質問しやすい雰囲気かなども確認してみることが大切です。

苦手な部分だけ重点的に練習する

ある程度泳げているにもかかわらず進級できない場合は、すべてを一から練習するのではなく、苦手な部分を絞って取り組む方法もあります。

たとえば、クロール全体を繰り返すよりも、息継ぎだけ、バタ足だけといったように課題を分けることで、何を改善すればよいのか分かりやすくなります。

まずはコーチにどの動作でつまずいているのかを確認し、必要な部分を意識して練習するとよいでしょう。

集団レッスン以外の方法も検討する

今の教室をすぐに辞める必要はありませんが、集団レッスンだけで進級が難しい場合は、別の練習方法を取り入れることも選択肢です。

少人数レッスンや短期講習など、普段とは違う環境で練習することで、理解しにくかった動きのコツをつかめることがあります。

大切なのは、進級のために練習量を増やすことだけではなく、子どもが理解しやすい方法を探すことです。

個人レッスンを利用する方法もある

集団レッスンでは一人ひとりを細かく見てもらいにくい場合、子どもの苦手な動きに合わせて指導してもらえる個人レッスンを利用する方法もあります。

個人レッスンでは、息継ぎやフォームなど、つまずいている部分を中心に練習しやすく、子どもの理解度やペースに合わせてもらえる点が特徴です。

今のスイミング教室を続けながら、苦手な部分だけ個別に見てもらう方法もあります。なかなか進級できず練習方法に迷っている場合は、こどもの水泳個人レッスンを利用できるサービスも確認し、子どもに合った指導方法を検討してみましょう。

まとめ|進級だけを急がず子どもに合った方法を考えよう

スイミングでなかなか進級できない原因は、苦手な動作や水への不安、レッスンの進み方など、子どもによって異なります。

まずは、どこでつまずいているのかをコーチに確認し、他の子と比べすぎず、その子自身のできるようになったことにも目を向けてみましょう。

練習方法についても、家庭だけで判断するのではなく、コーチと相談しながら考えることが大切です。集団レッスンが合いにくい場合は、少人数指導や個人レッスンを取り入れる方法もあります。

進級だけを急がず、子どもが前向きに水泳を続けられる方法を探していきましょう。

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